明日の話題

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新入社員への”過保護”な社内対応。結局誰もいなくなる?

令和5年3月に入り、いよいよ4月になれば新入生・新学期・そして新入社員の入学入社時期に入りますね。

 

毎年何かと騒がれる成人式と並んで新入社員も話題に上りますよね。

 

最近の若い世代は理解出来ないとか、自分達の時とあまりにも違い過ぎて戸惑ってしまって何を考えているか分からないなどなど。。。

 

逆に若い世代からすれば、今の40代50代の世代が新入社員だった頃の話しのほうが信じられないし意味が分からないと思いますけど(笑)

 

時代が変われば常識も違って当然ですから、お互いが理解し得ない部分があるのは仕方がありません。

 

そんな中で令和世代の新入社員は会社でどんな扱いなのでしょうか?

 

考えさせられるニュースがありましたので早速紹介したいと思います。

 

新入社員への過度な甘やかしが横行?

「お菓子配り族」なんて初めて耳にしましたが、とある会社の社内でこんな事があったそうです。

 

「最近の若い子は簡単に会社を辞めてしまうから、気配りしてとにかく辞めさせないように。」

 

と人事部から通達を受けて、もはや接待とも言えるレベルで毎日褒めてお菓子を配っている上司の姿が見受けられるとのこと。

 

今は少し厳しくすると、すぐにパワハラ認定されたり逆恨みされたりと気を使わなければならない時代になったのは同意します。

 

が、しかし。。。

 

これは行き過ぎだと思わずにいられません。

 

まぁニュースが本当かどうかはさておき、確かに若手に対する異常なまでの気遣いは本当に必要なのかな?と疑問に思います。

 

私自身も既に40歳を超えた身ですし、これまで色んな世代の”若手”を見ていますから、言わんとしていることは分かります。

 

けど、意味もなく褒めたりお菓子を配ったりしても結局は自己満足でしかなく、受け取る本人(若手)がどう感じるか?どう思うか?は別問題なんですよね。

 

もうね。

 

「辞めさせないためにとにかく褒める。気を遣ってお菓子を配る。叱らない。厳しく教えない。」

 

笑っちゃいます。

 

アホじゃないかと。

 

意味ないんですよ。

そんなことしても。

 

だって受け取る側の心情を完全に無視してやってるわけですから(笑)

 

こんなことされても、される側は調子に乗るか困るかするだけなので。

 

中には謙虚で素直な子もいるでしょうが、いずれにしてもどう受け取るかは本人次第なわけですよね。

 

会社の考えが「若手を辞めさせない=過保護」な時点でもう若手じゃなくてもその会社は辞めたほうが良いんじゃないかと思うレベルです。

 

なんとも短絡的ですし、それこそ若手や新入社員を一人の大人として扱う場合に失礼極まりないと思いますよ。

 

いくら売り手市場の環境で、受けてきた教育もゆとり世代を経たとしても一人の人間としては同じです。

 

そう考えれば一人一人人間性が違うのなんて当たり前で、これは若手や新入社員に限った話しではありません。

 

いませんか?

 

面倒臭い年配社員や上司は?

 

こちらが若手や新入社員を評するのと同時に、先輩社員・中堅社員・管理職・上役も評されているんですよ?

 

引いては会社組織そのものだって見られているわけで。

 

つまり、辞めさせたくないからと甘やかしたり余計な気遣いをしている時点で、もうその子を見てないんですよ。

 

「若手」とか「新入社員」と言う枠でしか見てない。

 

これでは辞めますよね。若手や新入社員じゃなくても。。。

 

結局誰もいなくなる。

若手や新入社員を辞めさせないようにと過度な甘やかしや気遣いをしてしまえば、他の社員からすると会社はどう見られるでしょうか?

 

当たり前ですが不平不満が噴出しますね。

 

自分の時と比較したり、先々を考えたらそんな甘やかされた新人が今後の会社で結果を出せるはずもなく、結局は年を取った時にツケを払わせられます。

 

新人が新人の時は通用しても、5年も経てば立派な先輩社員。

 

その時にまた新しい新入社員が入るわけで、困るのは最終的に本人ですから。

 

それが10年20年ともし同じ会社にいるとして続いた場合、、、

 

それでも本当に甘やかしたり過度な気遣いは必要ですか?

 

甘やかし過ぎた結果、後進は育たず現役社員は会社を見限り、後に残るのは何も出来ない人間ばかり。

 

そうして会社は業績が下がり続けて後悔しても後の祭り。

 

最後には誰もいなくなり、会社も無くなりましたとさ。。。

 

なんて冗談でもないことが起こる可能性だってあるはずです。

 

「若手」や「新入社員」の処方箋

最近の若い人や新入社員の対応に苦慮されている諸先輩も多いと思いますので、私なりの付き合い方を書き記したいと思います。

 

「相手も同じことを思ってますよ。」

 

これですね(笑)

 

年配になるほど若い子と言うのは「未知の生命体」に見えませんか?

 

でもこれ、相手から見た自分達ですからね!

 

向こうは向こうで20歳近くやそれ以上も歳の離れた、それこそ親と同世代の人たちと同じ職場で上司と部下なんて関係性は生まれて初めてなわけですから、未知でしかありません。

 

若手も中堅社員も管理職もお互いが未知の存在だから、どう接して良いか分からないんです。

 

社会的立場って言うんですかね。

 

学校では先生と生徒の関係。家では親子の関係。

バイトでは先輩と後輩の関係や店長とバイトの関係。

 

それがいきなり上司と部下。役員と一般社員。管理職とプレーヤー職。

 

戸惑うのは当然です。

 

でもこれだけは確かだってこともありますよね。

 

「新入社員は初めての社会人だけど、現役は新入社員は初めてではない」

 

今までだって何人もの新入社員が、自分が色んな立場だった時に入社しているはずです。

 

ではなぜ毎年毎回戸惑ってしまうかと言えば、その間にも時代は変わり、環境も変わり、合わせて人間性も変わっているからです。

 

もしですよ?

 

江戸時代の23歳の人間が現代にいきなりタイムスリップして新人として会社に入ってきたとしたらどうします?

 

絶対に今と同じ価値観で同じ教え方もしなければ、どうやって良いかなんてまるで想像も出来ませんよね(笑)

 

となればやれる事は一つしかありません。

 

相手を知ることです。

 

どんな性格で、どんな好みで、どんな価値観で、どんな人間なのか?

 

人は自分の理解が及ばない時、どうしても自分の価値観で判断しがちです。

 

だからこそ「若手」とか「新入社員」とか都合の良いグループを作ってしまい、未知を自分の中の価値観に収めようとします。

 

これは相手も同様で、私たちのような自分の親世代のような未知の存在を自分の中の価値観で考えようとします。

 

おじさん用語とか言われるのもそうですね。

 

未知だから自分の知ってるオジサンとして理解しようとしているわけです。

 

結論を言えば、

 

「よく見てあげてください。」

 

これしかありません。

 

決して色眼鏡ではなく、その子を一人の一人前の人間としてフラットな目線でしっかりと見て欲しいのです。

 

自分の価値観や考え方を肯定も否定もせず、ただただ見てあげてください。

 

何をして、どんな時にどんな反応をして、何を嫌がり何を好んでいるのか?

 

人心掌握の基本です。

 

変に甘やかしたり、わけの分からないお菓子を配ったり、社内の軋轢が生まれるよりもよっぽど建設的な対応だし大人の分別もついている方法ではありませんか?

 

何も特別なことをする必要なんてどこにもありません。

 

「一人の一人前の人間としてきちんと礼節を持って接する。」

 

理解が及ばないのはお互い様。

 

でもこちらは年季の入った大人ですから、求められる対応は若手や新入社員の手本となり見本とならなければなりません。

 

それだって会社や社会における責任ですからね。

 

少なくとも私はこれで10年年下の子も、20歳下の子も普通に接してますよ!