令和5年もはや3月に入り、昭和生まれの私としては「昭和」がレトロで「レトロ」がブームになっているとニュースで見たときは何の事かと思いました(笑)
結構至る所で昭和レトロが再燃しているようですね。
埼玉の西部ゆうえんちだったり、西武百貨店の「昭和レトロな世界店」(今はやってません)や、JR名古屋タカシマヤの「レトロ喫茶に恋して」だったり、定期的にイベントがあっては盛況の様子。
インベーダーゲーム、ナポリタン、クリームソーダ、スーパーカーなどなど。。。
昭和世代には懐かしく、平成世代には親世代の時代として、そして令和世代には、、、
今回は「なぜ今昭和がレトロで人気なのか?」考察したいと思います。
「昭和」が「レトロ」でブームのわけ
まず私の個人的感覚から結論を言います。
「既に一つの歴史としての価値観が定義されている時代」だからだと思っています。
簡単に言うと、令和5年の現在、平成から合わせれば34年と少しの時間が経過していることになりますね。
34年となれば人で言ったら結構いい歳です(笑)
会社員で順調に行けば係長や課長になっていてもおかしくはないわけです。
昭和が終わってからこれだけの年月が過ぎているわけで、はっきり言ってもう昭和は最近ではなく過去の歴史となって語られる時代になったんですね。
つまり昭和って、「過去の歴史の1ページ」扱いなんですよ。
江戸時代や明治時代、イメージとしたらそれに近い感覚。
平成後半生まれや令和元年付近生まれからしたら、昭和の時代なんて全くかすりもしない時代なのでそういった意味では歴史の授業で習うレベルではないでしょうか?
もしかしたらそう遠くない未来では、歴史の中で語られる時代になるかも知れませんね。
私から見た昭和
昭和の時代を語るとき、なまじ長いだけに世代によってはイメージや話す内容も変わります。
昭和初期は戦争がありました。
中期は戦後復興からの高度成長がありました。
後期はオイルショックからのバブル期がありました。
私は後期組みなので子供時代はバブル期で就職活動時期は氷河期と言う何とも得難い時代に生まれて生きてきたなぁ〜と思います(笑)
祖父祖母も同居してましたから、初期の戦争時代のことも少し話しは聞かされてはいましたが、今思えば祖父母とも自らは語ろうとはしなかったように思います。
祖父は指が欠損してましたし、私は子供だったので不思議に思いもしませんでしたが、大人になりその意味を知りました。
父と母は戦後復興から高度経済成長ど真ん中世代なので、色々と大きく変化する時代に私たち兄弟を産んで育てていたのだと思います。
そんな中で私はと言えば、やはり強く印象に残る思い出といえば家庭用ゲーム機なんだと思います。
任天堂からファミコンが発売されて、それまでは外で遊ぶか家でプラモデルやミニ四駆で遊んでいましたが、ゲームに魅了されてアホみたいにのめり込んでいた事を鮮明に思い出せます(笑)
時代も日本がイケイケどんどんでバブル期でもあったことから、何をしても楽しく未来や将来なんて考えもせず今がとにかく全てだった気がします。
まぁそんな事はなく、そのツケで氷河期を経験するのですから皮肉ですよね。。。
それは良いとして(よくない)、とにかく雑多で活力はあったけどその分破茶滅茶な部分も多くて言いも悪いも一つの鍋で煮込んだような時代ではないでしょうか。
私が抱く昭和のイメージって大体こんな感じです。
ごった煮ですね(笑)
「昭和」が最近の歴史から過去の歴史に変わる
これからもう40年もすればきっと今よりも昭和は過去の歴史の1ページとして扱われるのは間違いないですよね。
令和になって大正時代を最近なんて言う人はいないのと同じように、いつか昭和もそうなります。
今はまだ昭和の世代が活躍してますから懐かしさによるブームもあるでしょう。
けど平成生まれや令和生まれからすれば絶対に体験できない時代でもあります。
それが逆に新しくもあり、過去の歴史として見る視点が楽しいんだと思います。
要は過去にタイムスリップした感覚で昔を楽しんでいるわけですね。
昭和世代には懐かしく、新世代には新しい。
これがうまくハマって昨今の「昭和レトロ」ブームなのでしょう。
未来はこれから生きている限り経験はできますが、過去は同じ時代を経験することは叶わない。
今はきっとその過渡期であり一つの区切りのようにも思えますね。