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ランドセルが高過ぎる?ランドセルにもサブスクが登場!でも問題は・・・

最近のランドセルって高いんですね。

 

まぁ最近と言っても息子が小学校3年生も終わり間際なので、もう購入してから3年間使っているわけですが、流石に丈夫なのか全くヘタれていませんから凄いですね。

 

そのランドセルですが、2023年の市場相場で大体5万〜7万円だそうです。

 

今後は昨今の値上げ事情により、もっと高くなることが予想されますね。

 

ただでさえ、電気代やガス代などの光熱費が値上がり続け、食品も値上げが止まらず生活は厳しくなる一方。

 

テレビやネットの情報を見ても電気や食品の値上げニュースばかりですが、そればかりなんて事はあり得ないわけで、様々な”モノ”が値上がりしていますよね。

 

ランドセルも他人事ではなく、人件費や材料費の高騰によって値上げが続いている状況のようです。

 

そこで登場したのが「ランドセルのサブスクリプションサービス」です。

 

国内ランドセル卸のコクホーが始めたサービスのようで、月額990円から3850円で利用できるようですね。

 

この金額で6年間利用したとして、トータル7万〜28万円の計算になります。

 

ランドセルの相場が5万〜7万だとすると単純比較だと少し高くなるイメージですが、小学生が同じランドセルを6年間使い続けるかどうかは個人差があるものの、もし何かあって使えなくなればサブスクのほうが安い場合もあります。

 

そう考えると価格設定は妥当なのかな?とも思えますね。

 

しかも1ヶ月から3ヶ月でランドセルの変更も可能だそうで、新品か中古かは不明ですが、これなら保険の意味で新しく途中で買うよりも良いのかも知れません。

 

今後の値上げ状況次第ではサブスクのほうがお得なんて未来もあるかもですね。

 

どちらがお得かは使い方や考え方次第だと思いますが、選択肢が広がるのは良いと思います。

 

 

ランドセルの課題

そもそも、ランドセルは小学生なら当たり前のように1年生から6年生まで使う一番身近な道具ですが、どうしてもランドセルじゃなければならない理由も本当はありません。

 

必要な道具が入ってさえいれば、極論はなんでも良いわけですからね。

 

とは言え小学生の子供が使う以上は色々と考えるべき最低限の機能が必要で、そうなるとランドセルを使う理由もあるわけです。

 

例えば丈夫さ。

 

6年間同じカバンを使うのが前提なので壊れないと言うのは大前提なわけです。

たまに乱暴に使って壊しますがこれは思いっきり過失なので諦めるしかないです(笑)

 

さらに小学校も1年生から6年生と成長する以上は使う道具も持ち物も毎年変わるわけですから、どうしても多機能になります。

 

しかも最近だとパソコンやタブレットもありますから、ランドセルの軽量化も大事な購入ポイントになってますね。

 

私はランドセル賛成派なのですが、人によっては反対派や過激な主張だと無くしても良いなんて意見も見受けられます。

 

確かに体がどんどん成長して6年間と言う長丁場を使い続けるのに同じ大きさと言うのはどうなのか?と思わなくもないですが、そこは調整機能だったり長年の研究開発の積み重ねがあるから問題は少ないと思っています。

 

短絡的には体の成長具合と道具が釣り合っていないとも思えますが、それならもっと前から問題として浮き彫りになり対策が取られているはずですからね。

 

そうではないのなら、実用性の意味でも経済的な意味でも歴史的文化的な意味でもランドセルって日本にとって必要なんだと思います。

 

例えば海外なんかでは一部でランドセルが人気だったりしますからね。

 

日本人より体の大きな外国人が使えるのなら大きさはさほど問題にならないかなと。

 

とは言え、課題が無いわけではありませんから今後はどうやってその問題点を改善するのかにかかっているのは確かです。

 

まずは価格面。

 

少子化が加速度的に進んでいる以上、市場規模は間違いなく縮小します。

 

そうなればメーカーや販売店は単価を上げないと会社が潰れますから価格は当然高くなります。

 

ただでさえ人件費や材料費が高騰している中で、少子化が確実な時代なわけですから業界は苦しい立場と言わざるを得ないでしょう。

 

それでも、世帯における子供数が少なければ一人にかける金額も増えるとも言えますから、そこをどう捉えるか?だと思います。

 

私の家も息子が一人なので、祖父祖母や自分たちが使える金額も子供二人よりも多いのは事実ですからね。

 

ランドセル業界も今が正念場ではないでしょうか?

 

ここまで考えて、ふと疑問に思ったことがあります。

 

「今でこそ当たり前のランドセルっていつから始まったんだろう?」ってことです。

 

全国の小学校でほぼ全員の小学生が使う以上は、何かしら根付くだけの背景があったはずなので興味本位で調べてみました。

 

ランドセルの始まりと歴史

中村鞄製作所さんからの引用によりますと、

江戸時代(幕末)に、幕府が洋式軍隊制度を導入する時、もちものを収納するために、オランダからもたらされたバックパックを利用したのがランドセルの発祥とされます。

またそのネーミングは、オランダ語呼称「ransel(ランセル)」がなまって「ランドセル」になったとされます。
明治時代以降の本格的な洋式軍隊となった陸軍においても、歩兵などに対して革製のバックパックが採用されていました。
通学鞄としてのランドセルの利用は、学習院の初等科が起源とされています。
創立間もない一八八五年(明治一八年)、学習院は「教育の場での平等」との理念から馬車・人力車による登校を禁止したため、学用品を入れ生徒が自分で持ち登校するための通学鞄としてランドセルが導入されましたが、当初はリュックサックのような形でした。

一八八七年(明治二十年)、当時皇太子だった大正天皇学習院初等科入学の際に、伊藤博文が祝い品として軍の将校にならったランドセルを献上し、それがきっかけで世間に徐々に浸透して今のような形になったとされています。
戦前の皮製ランドセルは贅沢な高級品だった事から、地方や一般庶民の間では風呂敷や安価な布製ショルダーバッグ等が主に用いられていましたが、昭和三十年代以降の高度成長期を迎えた頃から徐々に全国に普及し始めました。
素材は当初、天然皮革だけでなくアルミ製(!)というのもありましたが、大きく普及して以降は合成皮革も使用されるようになり、色や大きさなども流行や時代に合わせて変化してきました。
また、より背負いやすく、より安全に使えるように様々な工夫もほどこされています。

当店で製作しているランドセルは、オーソドックスないわゆる「学習院型ランドセル」を採用しています。
欧米の学校でも似たようなものが使われていますが、ドイツやオランダなどは、日本に比べて素材は質素で軽いものが多く、日本の「ランドセル」は独自の発展を遂げた文化といえるでしょう。

とあります。

www.nakamura-kaban.net

 

実に140年近い歴史があるんですね。

 

なんとなく昭和の戦後から普及したと思っていたのですが、それよりも古く長年に渡って日本に定着した文化と考えるとやっぱり課題はあるにせよ残したいと思うのは普通の感覚でしょう。

 

確かにランドセル業界と取り巻く環境は時代を追うごとに厳しさを増すばかりでしょうが、だからといって極端に今すぐ無くしましょうとか、なくても良いなんて意見は反対したいですね。

 

とは言えこのままで良いとはならないので、今回のサブスクにしろ、また新たな方法があるかも知れませんから、大事にしていきたいですし頑張って欲しいところです。